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Posted by - 2024.04.18,Thu
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Posted by Ru Na - 2015.09.09,Wed
まだ夏の暑さが残る夜に開く月下美人の花。
鉢を増やしすぎて、冬季に家の中に取り込むにも場所が狭くなり、
またその世話が大変なので、近所の方々にあげてしまって、
今は残るものが僅か。
以前のように、一晩で同時に複数の鉢から10以上の花が開くという
光景は見られなくなったが、
暑気を帯びた空気に白い花が香る夜は、やはり格別である。

今年、9月に入って涼しい日が続いたせいか、
ひとつふくらんだ蕾が開くまで2日かかった。

  

開き始めた時間も、いつもより遅かった。

 

 

花はどんどん大きくなっていき、近年で一番美しい花になった。



透ける様な白さと軽やかな重みに、周囲の空気まで幽かに震えるよう。
花びらを閉じ始めても、長く香りを放っていた。

  

一夜の饗宴の翌朝、萎んでもなお優雅な貴婦人のたたずまいをしていた。

  





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Posted by Ru Na - 2015.04.10,Fri
近年、特に春先の寒暖差がますます大きくなっているが、
それにしても今年は極端すぎる。
5-6月並の気温になるかと思うと、冬に逆戻り。
桜の開花宣言は、いつになく早い3月31日だったが、
川原の桜はまだ冬木とそう変わらない。

4月1日、いきなり蕾がこんなに赤くなった。少しだけほころんでいる。

  

翌日開きかけた花が、夜にはすっかり木を白く覆っていた。
4月3日、強風吹き荒れる雨の一日。
雪融け水も加わって増水した川は、渦巻く濁流。
雨風に揺れてけぶる花邑は、何か凄まじい光景である。

                 

 

ソメイヨシノは1本の木が挿し木で増えたクローンだという。
他の木がようやく冬から目覚め始めた時期に、桜の白い花だけがいきなり
葉のない黒々とした枝から吹き出すように咲く。
この異様さは、青空の下より薄曇りや夕刻などの方が一層際立つ。
薄紅を含んだ白い手毬の連なりが、ふるふると膨張してゆくよう。

4日は快晴になったが、川は相変わらず激しい濁流。
上流の方を工事して以来、春先の増水時の水位がかってないほど高くなった。
5日になっても水が退かず、冬の水鳥たちの姿も見あたらなない。
わが友、カワガラスも心配である。無事に非難しているだろうか。

                      

6日、ほぼ満開。

  

                    

4月8日夕方、花が散りかけた日本庭園。



              

芝にこぼれる椿の赤が、夕暮れの薄明に冴え冴えと映える。
このしだれ桜もピークを過ぎた?

  

                         

晴れの日と交互に降る雨で、今年は散るのが早いと思っていた桜花。
9日の河岸、まだ満開状態を保っていた。

                        

 

 

  


Posted by Ru Na - 2015.04.06,Mon
市内を流れる二つの川は、山のある場所でとても接近している。
昔、二つの川の間の台地を、よく自転車で走った。
上流に向かうと、台地左手の下に流れる川が見え、しばらく行くと
右手の下にもう一本の川が見えてくるという具合である。

自然史資料館を出て、側を流れる川を渡り、少し上流から右手に折れて
台地を横切ると、私のフィールドである川の上流地点に出る。
この辺りから、川はすでに渓谷の様相をしている。

 

交通事故に遭う前はよく、自転車で道のどん詰まりのダムまで登った。
今は急坂が登れないので、上流区間に来るのは何年ぶりだろう。
ダムの手前にある最後の集落で一休止。以前は古い吊り橋があり、
はるか下方の川原にどこから降りたかもう覚えていないが、
子供の頃よく家族で遊びに来た場所である。

老朽化して渡れなくなった吊り橋の横に架けられた橋も、
ずい分古くなった。吊り橋は跡形も無く撤去され、
橋の袂の農協の直販所だった建物の横に、ミツバチの巣箱が
積み上げられていた。

  

ダム湖に向かう。所々こんなに雪が残っている。

 

道は途中で落石のため通行止めになっていた。
車から降り、辺りを散策。空気はひんやりとして鳥の声もほとんどない。
平地ではこの冬暖かくなったのが早く、いつも川原の方々にいる
ウグイスが、何故か今年はほとんどいないので、
山も雪が少ないから早々に山に行ってしまったとばかり思っていたが、
山は雪が深かったようである。みんな山でなく南に移動していたのかしら。

 

 

ダムの設備で堰き止められた水の色や急な瀬を眺め下ろしていたら、
対岸の木から白い鳥が舞い上がり、ふわふわ飛んで行った。
小さな白い点にしか見えないその鳥が、何だかまだ会ったことのない
ヤマセミのように思えた。

 

後で、10秒しか撮れなかった映像をスローモーションやズーム加工して
ベテランに見てもらったら、推測が当たっていた!
遠くて本当に白い点だったけれど、これが私のヤマセミの初見になった。









Posted by Ru Na - 2015.01.05,Mon
年末年始、無料開放をしていた城の庭園。

  

3日目の午後、しばらく青空がのぞいた。
どの池も水面がほとんど雪で覆われ、水鳥もいなければコイも見えない。

 

  

     

  

  

雪に埋もれた植え込みから、飛び出してきたのはルリビタキ♀。

 

この他にも久しぶりのアカウソに出会えた。

 





Posted by Ru Na - 2014.12.12,Fri
いきなり雪に埋もれた河岸。こんな状態だったので自転車には乗れず、
歩ける範囲を歩き回って、冬景色を堪能していた。

     

水際の草では、ホオジロやジョウビタキが可愛い顔をのぞかせた。

 

近所でこの冬初めてツグミにも出会った。やっと来てくれた。

 

続く雨で雪が融けはじめ、遊歩道はまだら模様。

  

10日はそれも消え、雨雪なしの貴重な一日。久しぶりに下流に向かった。
カワアイサの泳ぐ姿が、流れる様に美しい。

 

道端に残る雪の陰が青い。

   

この日は方々でモズに出会ったモズ日和。

 





  
Posted by Ru Na - 2014.12.06,Sat
12月に入って悪天候が続いている。
雨、また雨。台風並みの強風。気温も低い。
週間天気予報に雪マークが見えてきたから、ぽつぽつと庭の冬支度を
始めているが、どうせこの時期、降っても大したことはあるまいと、
まだ本格的な池の金魚のための防寒、庭木の積雪対策をしていなかったら、
5日午後、ぼたん雪が積り始めた。
降りしきる雪の中、あわてて庭木の補強などしてから、
川原の様子を見に行った。もちろん真冬用の長靴をはいて。



まったくの冬景色。



人っ子一人いない河岸に白い雪が舞う。
先日からここまで上がってきたカワアイサ、今日は7羽に増えていた。



冬の川の友、カワガラス。こんな降りしきる雪でも、呼んだら出てきてくれた。



日暮れが早い。積もりたての雪に包まれて、街路樹が淡く発光する。



街灯に透かされて、幻想的な絵を描いていた。









Posted by Ru Na - 2014.09.12,Fri
今年の夏も暑かった。日中34℃の気温に熱帯夜が当たり前の
日が続いた。
8月終わり頃の台風や大雨を境に、猛暑はしぼんでいった。
空の変化は時の移りを反映するよう。
台風前後の蒼天のグラデーションが鮮やかだった。

 

             

 

暑さが少し収まると、花や実が再び生き生きし始めた。

 

            
こんな面白い雲も。

 

他所のようなひどい集中豪雨は今のところないが、
異様な夕焼け雲が見られた日もある。

 

9月9日の満月。夕刻、上りかけのまだ赤い月。
 
 



Posted by Ru Na - 2014.06.07,Sat
今年はいつまでも涼しいねと言っていたら、
5月末からいきなり真夏のような高温が続き、雨もほとんど降らず、
川の水位もずい分下がった。
強い日差しに晒されながら、水の少ない川辺で餌取りするゴイサギ。

 

生え変わり時期なのか、羽の1本が抜けかけているアオサギ。

 

北陸も梅雨入り。やっと雨が降ると思いきや、
まだ只蒸し暑いだけ。

庭はドクダミの花盛り。この十字形の白い花が咲くと、
6月になった実感がわく。

 

カタバミも可憐な花をのぞかせる。

 

この時期は、ゼラニウムなど赤い花の季節でもある。

 

 


今年もヒヨドリが喜ぶグミの実が実った。

 

鳥だけでなく、私も大好物。眺めているだけでも幸せな気分になる。



と思ったら、グミ酒にするからと、実の半分が枝ごと切られてしまった。

暑さ対策をしながら、サギコロニーの観察と記録に通う途中、
コチドリが2羽、小石の川原を走り回っていた。
何事かとカメラのズームで見ると・・・・。



小石の間にうずくまるハシボソガラスが何かしている。
どうもコチドリの卵かヒナを食べているようで、気の毒な親鳥たちは
カラスの周囲を走り回るのだが、なす術もない。

翌日、川の堤防の石垣の途中にある出っ張りにカラスが1羽。
変わった色をしていると、足を止めて見たら、
ハシボソガラスの幼鳥だった。
 


巣だったはいいけれど、まだ十分飛べないのが木から落ちたのか、
しきりに翼をばたばたさせるのだけれど、石の壁をそれ以上
飛び上がることができない。
強い日差しが照りつける。心配でしばらく見ていたら(ヒナは拾ってはいけない)
親鳥らしいカラスが樹上にチラリと見えた。これで一安心。
トビや猫などに見つからなければいいが。
そうすれば親鳥が、飛べるようになるまで餌を運び続けるだろう。

今鳥たちは子育ての真っ最中。
必死で自分の子を育てるために、他の子を捕食することもある。
自然の厳しさを垣間見た2日間だった。





Posted by Ru Na - 2014.05.12,Mon
いつの間にか夏鳥も増えてきた。森に行く途中でも色んな鳥に出会う。
ケヤキの明るい梢には、かわいいコムクドリが群れていた。



森の近くの水田では、コチドリのカップルの姿も。



川では3羽のバンが元気に活動していた。仲良くしてね。(去年は3羽で喧嘩していたので)



森は全国的にも有名な探鳥スポットで、渡って来たばかりの夏鳥ラッシュ。
それを一目見たいと、遠方からのバーダーも多く、
至る所で三脚に乗せた大きな望遠レンズが林立していた。
数日前から滞在しているシロハラホオジロ。
日本では滅多に見られないとあって、この子がお目当ての人が多いようだ。



小川ではコルリがチラリときれいな青い羽を見せてくれた。
でも実は、私が一番会いたかったのは、



普通のツグミ。



森に来るたび、「来たね。来たね。」といったふうに鳴いて、
帰りがけに、「ツグミちゃんたち、またね。」と声をかけると、
いつも近くまで出てきてくれていた。
5月に入り、ベテランらしいバーダーに「ツグミを見ませんでしたか?」
と、聞きまわっても、もういないようだと言う答えばかり。
みんなシベリアに旅立ってしまったのかと、淋しいような思いをしていたら、
連休を過ぎた7日に、(最後の?)1羽に出会うことが出来た。



よく止まっているお気に入りらしい木の上で、のんびり羽づくろいをしていた。
どうか北への道中無事でありますように。また秋に会いましょう。










Posted by Ru Na - 2014.05.10,Sat
この連休は遠出をせず、時間があれば(と言うより、時間を作っては)
戻ってきたサギたちの様子を見に行った。
雨は少ないが気温は低めで、爽やかな皐月の風が誘うので、
ついでに新緑がまぶしい森まで、何度も足を伸ばした。



              

道の途中で久しぶりに会ったイソヒヨドリ。
3月-4月はよく、イソヒヨ君の場所を通るたび、いるかな?と、見渡すと、
私を待ち構えていたかのように近くまで出てきてくれたのだった。



どっしりとして、貫禄がついたみたい。
そういえば、近くでイソヒヨドリ♀に会ったことがある。
イソヒヨ君のお嫁さん?



さて、夕刻の森に入ると、早速オオルリがお出迎え。
あまりにもすばやく動いて虫を捕っているので、写真は十分撮れなかった。

ついで現れたのは、ウグイス・・と思いきや、エゾムシクイだった。



ウグイスによく似ているが、ウグイスには白い翼帯がない。



エゾムシクイをこんなに間近で見るのは初めて。
器用にすばやくホバリングして、捕まえた虫を食べていた。



「ああ、美味しかった!もっと食べよっと。」 



ムシクイが虫食いをしているのを見ていたら、
前方にトコトコ走り出た黒い姿。
これはもしや・・うわさのクロツグミ!



ちょっと走ってはぴたりと止まり、両足そろえて跳んでみたり、
やっぱりツグミの仲間だなあという動きが可愛らしい。



翌日センダイムシクイにも出会った。



やはりとても早く動き回るので、チラリと見えた白い頭央線で
かろうじて識別。ムシクイの識別は、私には難しすぎる。

しだいに暮れる林道に、こんな森の住民も現れた。











Posted by Ru Na - 2014.05.07,Wed
夕暮れの森を散策するのが好きである。一日の終りの残照が木々に映え、
束の間の鮮やかさを取り戻した森の色彩が、次第におぼろげな灰色に融けてゆく。

     
   

早春の頃の森を歩くと、まだ輪郭を際立たせている木の佇まいが、
まるでアールヌーボーの線画のようで、その自然の装飾的な造形を、
心ゆくまで楽しんでいた。


      

木立を透かして日が海に沈む時、空の一角が燃えるようで、
その輝きが後退するにつれ、空の色彩のグラデーションが刻々と変化する。

   

オレンジから紅へ、薄紅から薄紫、そして淡い水色から濃紺へ。
到底カメラでは捉え切れぬこの大気のシンフォニーを胸いっぱい吸い込む。

    

ねぐらに入る前の鳥たちの声がしばらく森の隅々まで満ちて、
その姿を見つけようと思っても、この頃になると小さなものは判別がつかない。
ただ、薄明かりに重なる妙なる響きを全身に浴びるのみ。

    

闇に沈む前の月は、いっそう美しい。

    

     

いつの間にか春に移った森に、ハナダイコンの白い花が揺れると、
夕暮れの森には甘い香りが漂う。

   

日がずい分と長くなった。空は一日を惜しむようにいつまでも夕映えの雲を残している。

    







Posted by Ru Na - 2014.04.16,Wed
今年の桜は、咲くのも散るのも早いという予想に反して、ずい分長く満開状態を保った。

  

夕暮れの紅に霞むような景色が、この花の木に一番ふさわしく思える。
川沿いのソメイヨシノが散りかける頃、対岸のしだれ桜が紅さを増す。

  

河川工事を何とか免れた草地は、それでも木の切られすぎで
3月末の増水時の水が、まだ完全に引いていない。

緑に芽吹き始めた柳と白い花邑との饗演。

  

 

それにしても、桜は不思議な花である。
特にソメイヨシノは、冬枯れの木からいきなり白い花が吹き出すように
枝を覆いつくし、その白さのせいで、枝も幹もいっそう黒々として、
春霞の空を背景に、コントラストを際立たせる。

 

  

このソメイヨシノが日本各地に広まったのは、明治時代だという。
日本古典文学で、花 といえば 梅。
西行法師が執着したのは、おそらくヤマザクラだったろう。

短い盛花の時期と散る早さが、潔い散りざまの華として、
大和魂のシンボルのように軍国主義に利用されたが、
実際は歴史が浅い花である。
それに、もっと寿命が短い花は、他にも多くある。
ヤブコウジの可憐な小さな花は、咲いたと思ったら次の日に
しぼんでいたりもするので、つい見逃してしまう。
月下美人などは、たったひと晩である。

桜花は、いつ散るかとはらはらしていても、案外のんきに長く咲いている。
“しづこころなく” ではなく、もっと落ち着いてのんびり構えようと思うのだが、

ソメイヨシノの花の季節は、何故か心がつい急いてしまう。



いろんな種類の桜が同時に植わっていると、開花時期のずれもあって
花の宴を長く楽しめる。
                 



 

息が詰るそうなくらい花邑が視野を覆う、百間堀の桜。
ヤマザクラふうなのに、花が手鞠状になっている兼六園の桜。



自然が造ったかんざしの様なしだれ桜。

   

散りかけた花もまた趣があって、日に日にうつろう桜花に
やはり毎日、気もそぞろになってしまうのだった。

  

日本中どこでも、やたらにソメイヨシノを植えるのは、その土地本来の植生を壊す、
と文句を言いつつ、風に流れる花びらに魅せられる春の一日。

  
   
 
 
  




Posted by Ru Na - 2014.04.09,Wed
はじめは速いペースで開花した今年の桜。
その後の悪天候と低温で、花は開くのをちょっと休止したが、
再び気温が上昇して、いつも通りに開花宣言から1週間ほどで満開になった。
とはいえ、8部咲きを“満開”と定義するらしいので、
白い花に覆われた枝の所々に、まだつぼみが見られる。

天気は上々。この時期、無料開放をしている城の庭園に行ってみた。

   

百間堀沿いにはいろんな種類の桜が植えられ、白から紅の
グラデーションを作っている。
平日というのに、周辺は花見の人や車でごったがえしていた。

園内は小さな子供連れの家族が多く、その歓声の間に、
池には、鳴きながら飛び回る2羽のカワセミがいた。
 
   

曲水に写る桜と散った花。

 

 

花を見るといっても、私はすぐ鳥の姿を探してしまうのだった。
 桜花の蜜を吸っているスズメを、一番多く見かけた。



シジュウカラは新芽の方がお気に入りらしい。それとも虫探し?



しだれ桜はソメイヨシノより遅く開くが、
庭園のこの木はいつも、同時期に満開になっている。



桜だけが見どころではない。長年馴染んできたこの庭園で、
その季節の木々の佇まいや、光、苔の様子にも、新たな発見がある。



 
                

桜に人が集まる所を少し離れると、静寂な場所もある。

  

木にとまるジョウビタキの♀に出合った。

  

首をかしげて、しばしこちらを見た後、

  

舞い降りた芝の上に、♂のジョウビタキが2羽。



転げるように走って行く先に、カワラヒワもいた。



白いイカリソウが夕暮れ色に染まり始める。

 

花の枝を透かして、夕陽が赤光を投げかける。

   

夜桜のライトアップの灯が燈る頃、ぼんぼりが並ぶ坂を下って帰路に着いた。

    




 
 
 
 
Posted by Ru Na - 2014.04.04,Fri
去年も桜が咲くのが早かった。
今年の開花宣言は4月5日頃と、TVニュースで言っていたのに、
ここしばらく4月下旬並の気温。
4月に入ってすぐ、「桜が開花しました。」
「えっ、こんな早く?」と驚きながら、4月1日はいろんな用事が
溜まっていて1日外に出ず。
2日、河口の森の様子を見に行くついでに近所の川原に出てみたら、

  

すでに3分咲き。

 

そういえば、雨続きの3月末、川の濁流に気を取られていたが、
蕾はずい分とふくらんでいた。

前日の夜から降り続いた雨で増水した3月30日の川の様子。

 

工事が終わった可動堰の側で、濁流が怖いくらい逆巻いていた。
雨は確かに結構降ったけれど、この程度の雨で川浪がこんなに
盛り上がっているのを見たのは初めて。
水害対策と言って、県が中州や河岸の草木をことごとく削ったために、
かえって水勢が強くなったように思える。

3月3日の夕方。すでに桜は5分咲き以上。

 

たいてい開花宣言が出てから満開になるまで一週間ほどかかるけれど、
この気温の高さだと、もう直ぐに満開になりそう。

少し上流の河岸緑地公園では、コブシの白い花も点々と開いていた。

 

中州や堰堤を壊し、川底をなだらかにする2年越しの工事は、
ようやくあと少し、というところまで来た。

 

春のこの時期、河岸の木々や葦も芽吹き始め、土手にはちいさな花やツクシ、
柔らかな緑が川面を覆うように、ぐんぐん増えてゆくという
工事以前のおなじみの光景は、すっかり消え失せてしまった。



 



  


Posted by Ru Na - 2014.03.31,Mon
気が付いたら3月ももう末。
冬中我が家の庭に来ていた鳥たちにも春は訪れて、
ウグイスは時々囀っているし、(まだあまり上手ではないけれど。)
ヒヨドリやメジロも、近所の梅の花と庭の餌籠の間を行き来している。

まだしばらくはこのも庭、食事する小鳥たちで賑わっていそうだが、
 ある日パタッと誰も来なくなり、急に寂しくなる。桜が咲き、子育て時期に入るのだ。
 メジロやウグイスは夏の間どこか涼しい山の方へ行ってしまうらしい。

 

とはいえ、古くからこの辺りを縄張りにしているウグイスは、
秋の早い時期から時々見回りに来るし、ヒヨドリは大体近くにいるようだ。





シジュウカラは、春が過ぎても頻繁に周囲に出没する。
春、小鳥たちが庭に来なくなったら、餌籠などを片付けるのだが、
去年、春以降も牛脂を吊るしっぱなしにしていたら、
いつの間にかつついた跡が付いている。
それで籠に砕いたクルミを入れてみたら、ほぼ年中食べに来るようになった。

 

去年の初夏など、しばらく姿が見えないと思ったら、
突然4羽でやって来て、縁側のガラス戸近く方々にとまっては、
縁側にいる私を見ながらひとしきり鳴いていた。
どうも育った子供たちを見せに来てくれたらしい。
それからまたしばらくどこかへ行ってしまい、秋からはまた2羽で
クルミを食べに来るようになった。



一番人なつっこくて、庭に出てもすぐ近くを羽音をさせて飛んだり、
目の前の木の枝にとまって、何か話しかけるように鳴く。
その度に私は、かれらを怖がらせないように、目を伏せて後ずさりする。
きっとツピ(シジュウカラ)たちは、私のことを
近寄るとすぐ逃げるこわがりの大鳥だと思っているだろう。

こわがりなのはヒヨドリで、木の陰からそっと辺りをうかがって、
室内の人影が見えない時しか食べない。



そのくせ、お代わりをさいそくしたり、食べ終わると機嫌の良い可愛い声で
「おいしかったよー。」というふうに鳴くので、
私が家の中から外を見ないように話しかけると、よく返事してくれる。
私が出かけようとすると、バナナやブドウのお代わりが心配になるらしく、
屋根にとまって、「どこ行くの?」と不満そうに鳴く。

メジロは秋に寒波が幾度も来たせいか、例年より早く、12月の始めに姿を見せた。
その後しばらく来なくなり、雪が降るとまたやって来るようになった。
お腹がいっぱいになると、ミカン籠に座ったままうつらうつらしていて、
 ガラス戸が間にあるといっても2m位の至近距離の縁側に私がいても
 気にする様子もなくのんびりしている。
しかし、写真を撮りたいと思ってカメラを取り出すと、脱兎のごとく逃げるので、
滅多に写真は撮らなくなった。



同種のつがいで食べたり、交代したり、ウグイスとメジロとシジュウカラが
同時に一緒に食べていたり、その合間にヒヨドリが踏み台の手すりの上の
バナナをさっとくわえていったり、おおむね皆仲良く食事しているが、
ひとまわり大きいオナガが来る時だけは別である。
オナガは、1-3羽で、「キューイ、クェ、クェ、クェ。」と鳴きながら、
山茶花の枝に刺したリンゴやバナナを一瞬でさらっていってしまうので、
その間皆はどこかに隠れている。
「オナガは綺麗だけれど声が悪くってね。」などと家の中で話していたら、
それが聞こえたかどうか、ひっそりとやって来るようになった。
そして、食べ終わってから改めて鳴くので、オナガが来たと分かる。

もうじき桜が咲く。冬の庭の仲間もしばし解散となる。
 
 
 
  
  
   
   
   
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