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Posted by - 2024.04.20,Sat
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Posted by Ru Na - 2015.05.17,Sun
前日気温が30℃まで上がったのが嘘のような涼しい朝。
雨がなかなか降り止まないので、16日の鳥調査には少し遅れて行った。

先月の調査の時、工事中の川原で抱卵していたイカルチドリ。
帰って調べると、イカルチドリの抱卵期間は27日という事分かり、
そんな長期間工事の影響を受けずに持ちこたえられるか心配になり、
抱卵場所を囲むようにテープか何かで印を付けられないか、
調査に参加したベテランに相談したが、その作業のため人が近づくと
ストレスを与えるので、かえって危険と言われ、
運を天に任せるしかない状況だった。
その後、相談した人が河川課に交渉し、ロープで囲った立ち入り禁止の
エリアをうまく作ってくれた。

最初の巣は駄目だったらしいが、その近くに巣を作り直して、
ちゃんと抱卵している姿を見ることができた。

 

抱卵の交代。

 

一転して安全な場所になって良かったね、イカルチドリたち。
川の別の所では、同じように小石の間にコチドリが営巣する川原は、
人が踏み込んだりして危険だらけである。

近くの中州にもちょこちょこ歩く小さな姿。
シギが群れでいた! クサシギでは?と皆が言う。

 

ここでこんなシギの群を見るのは始めてである。9羽いた。
胸の班と眉班から、後でキアシシギと判明。
クサシギは単独でいることが多いらしい。

  



近くに川の常連のイソシギもいた。

 

緑地公園の緑がずい分濃くなっている。

      

近頃近所にあまりいなくなったヒヨドリにやっとあえた。

 

愛らしいモズの巣立ちビナ。

  

イワツバメはずい分数が減った。

 

調査コースの一番上流地点まで行くと、アオサギとゴイサギが
餌取りをしていた。

 

 

    

帰りがけに、部分白化のハシボソガラス“白黒ちゃん”に
久しぶりに会った。相変わらずおっとりとして上品な子である。

  

 




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Posted by Ru Na - 2015.05.12,Tue
5月10日は河口の森での探鳥会。
先日から、この辺りの川の水がどんより濁っているのが気になっている。

  

雨も長く降らないのに何故?
支流から泥水が流れ込んでいるらしいのを発見。
支流の上流で工事をしているのだろうか?
このどんよりした水に、だいぶ数が少なくなったキンクロハジロが
20羽ほど浮かんでいるのだが、いつまでも濁ったままの水に
戸惑っているような顔をしている。

 

森に入ると、柔らかな葉や開きかけた小さな花が溢れる若緑の饗宴。
木漏れ日がチラチラする木立で、エナガやムシクイの群に取り囲まれた。

  

道の前方にホオジロが1羽降りて、機嫌良さそうに地面をつついたり
いつまでもホッピングしているので、先に進めず
探鳥会のメンバーと合流するのが遅れてしまった。



森の中でまたムシクイの群に出会った。
忙しげに枝から枝へ動き回るのはセンダイムシクイ。
「焼酎一杯グィー」と聞きなされる鳴き声で判定できるが、
なかなか姿を捉えられない。

  

大きな目がチャームポイントのコサメビタキも混じっていた。

 

森を抜けて森の端から海を臨む。青が濃さを増した初夏の海である。

     

皆、遠いテトラポットの上のシギを夢中で見る。キアシシギが5羽。
探鳥会メンバーが引き上げた後、浜に私と残ったもう1人が
クロサギを発見! 本来海辺のサギだが、私が海辺でクロサギを見たのは
これが始めてである。
コロニーに時々遊びに来るより、大きなテトラポットの下のクロサギは
とても小さく見える。一生懸命餌取りをしていた。 

 

砂と植物の造形。

  

鳥合わせの間にも、イソヒヨドリが現れたりした。
解散後に歩いた森に、新緑の葉を食べているカワラヒワがいた。
何故か黒班がある頑丈そうな嘴で突かれた葉は穴だらけ。



五月の探鳥会なのに、珍しく出なかったキビタキも、
帰りがけに、その美声と共に姿を見せてくれた。



まるで緑の衣をまとった森のレディが腕を伸ばした様な木。

      




Posted by Ru Na - 2015.04.30,Thu
昭和の日の29日、城の庭園で早朝探鳥会が行われた。
柔らかな若葉に包まれた木々を見上げると、ステンドグラスのように
透かす光が緑をなし、木漏れ日がちらちら揺れる。

  

6時集合という早朝にも関わらず、大勢が集まった。初参加も多い。

          

そんな緑の梢に響き渡るのはキビタキの美しい声。何羽も競うように鳴いていた。

 

黄色いキビタキに青いオオルリが揃って、さながら夏鳥のシンフォニー。

 

こちらはオオルリの♀。地味だけれどやっぱり愛らしい女の子。

 

カワラヒワとスズメが仲良くお食事中。

 

池にせり出した茶室の屋根に、きらりと何かが光った。

        

屋根を足場に、カワセミが池に飛び込んでいたのだった。

 

菊桜は少し見ごろを過ぎていた。

 

            

芝の上を走るハクセキレイ。

 

枝の上にちょこんと座っているのは・・・・?

 

セグロセキレイの、利発な目をした巣立ちヒナ。

 

しきりに鳴いて親を呼んでいると、親鳥が餌を運んできて口に入れた。

  

  








Posted by Ru Na - 2015.04.20,Mon
18日の中流域鳥調査は快晴。光が眩しすぎるがそう暑くもない。
いつものメンバーの欠席者が多く、少人数で丹念に見て回った。
近頃めっきり少なくなったコガモ。

  

もう旅立ったかと思うと、また現れるセグロカモメ。
川の中でのんびり日向ぼっこ。

  

河川工事は、両岸芝張りのための整地が行われている。

             

  

工事車両がローラーで整地している近くにイカルチドリがいた。

 

鳴きながら歩くその近くに、抱卵中のもう1羽が・・・・・。

 
          赤円は、部分拡大してあります。

工事人にその事を告げて注意をお願いしたが、心配である。
イカルチドリは県の絶滅危惧II類に指定されている数少ない鳥であり、
河川敷の小石の間に卵を産むので、人の活動の影響を受けやすい。
後で調べてみると、抱卵日数は27日。
孵化まで何とか、工事で巣が壊されずに持ちこたえてくれるだろうか。

緑地公園ではツグミが熱心に採餌。

 

この日はヒヨドリが少なく、代わりにムクドリが多かった。
この子はまだとても若そう。

 

上流に行くと、遊歩道を補修工事している。
この辺りは河川工事をしない約束だが、遊歩道の周囲の潅木が
ばっさり切られて、鳥の隠れ場所が少なくなってしまった。

  

更に上流、ノビタキやイソヒヨドリ、イワツバメなどが観察できた。








Posted by Ru Na - 2015.04.13,Mon
日替わりの天気、季節の振り子は、冬と春を行ったり来たりしている。
12日の定例探鳥会は快晴の日にめぐり合わせた。
光があまりにも眩しくて、サングラスをして朝出かけた。
もう旅立ったかと思っていたセグロカモメに再会。

  

明るい川のヨシガモの、頭が日の光で緑に輝く様を久しぶりに見た。

  



すっかり夏羽のカンムリカイツブリも気持ち良さそう。

  

探鳥会には、初めてという一般参加も多く、大人数が集まった。

           

木々の緑がどんどん増えている。



渡ってきたばかりの夏鳥には、期待していたように会えなかったが、
それでもこの日は41種の鳥が観察できた。

解散後、再び森を一周する。
方々の桜の木にはメジロが群れ、池には花びらの模様。



           

渡り前のジョウビタキ♂♀を見た後、
森の中でようやく夏鳥ルリビタキに出会った。

  

小川ではルリビタキ♂が水浴び。

  

少し離れた場所に♀もいた。

  

帰りがけに出会ったホオジロ。

  

昼を過ぎて川沿いに帰ると、河川敷は花見客でいっぱい。
桜の花吹雪が遊歩道に散り敷いて、薄紅の絨毯のよう。

   










Posted by Ru Na - 2015.03.23,Mon
鳥調査の間にも、オオジュリンの姿が見られた。
帰り際のあちらこちらで、また出会った。

 

葦に縦止まりをして、しきりに虫を探したり、せわしなく飛び回る。

 

 

 

 

先日から、川辺の草むらでこのオオジュリンたちをよく見かける。

 

光る川を見つめながら、物思いにふけっているようなムクドリもいた。

 







Posted by Ru Na - 2015.03.22,Sun
3月21日の鳥調査は、始めはいく分風が冷たかったものの4月の気温。
何となく白っぽくなった光に、土も草木もまだ寝ぼけているような、
そんな川べりに、いつものメンバーが集まった。

 

左岸の工事はほぼ終わったもよう。右岸は芝張りをしている。

            

まるでコンクリートの大きな水路になったこの川が、かって緑の素敵な回廊のように
草木で覆われていたなんて、始めてみた人は想像できないだろう。

この付近にキジはいなくなったが、小石の川原にはイカルチドリたちが健在。

 

川に沿った緑地公園では、椿が「赤い!」と叫んでいた。

 

茶花に使うような、花があまり開かない種類である。

          

少し上流に行くと、うららかな日差しの下のカワアイサのカップル。

 

ダイサギも岸辺でのんびり日向ぼっこ。

 

イソヒヨ君も出て来てくれた。

 

ツグミやシロハラ、コゲラ、カワラヒワ、シメなど、常連は少なかったが、
ヒレンジャクの群がいた。
何故か今年は、ウグイスやホオジロがほとんどいない。









Posted by Ru Na - 2015.03.09,Mon
ずっと会いたいと思っていて、割とすぐに会えそうな気がするのに
今までなかなか会えなかった鳥。

       

毎年の一時期、日本海側に少数飛来するこの鳥。去年は近場に来なかった。
今年は現れたという情報を得て、今度こそはとわくわくしていたが、
猛禽か何かに襲われたのか、背中に傷を負っているらしいと聞き、
渡ってきたばかりで疲れている上に負傷しているこの子が、
押し寄せるカメラマンに囲まれるのかと想像すると、一転して気が滅入った。

何となくおイモに似ていて、ポポーと鳴くらしいので、
未だ見ぬこの子を、ひそかに「おイモポーポーちゃん」と呼んでいる私。
ポーポーちゃんのストレスが少しでも減るように、あえて探すまい、
今年も会えなくても構わない、ポーポーの安全第一と思っていた。

とはいえ、8日はポーポーのいる場所で定例探鳥会。
天気が悪くなさそうな日曜日だから、探鳥会メンバー以外にも、
情報をキャッチしたバーダーが、県外からでも大勢がこの森に来るだろう。
どんな様子かとても気になる。

朝出かけた時は小雨もよい。最近は気温が高いので川に水鳥が少ない。
それでも追いかけっこしているカワアイサたちやセグロカモメのカップルがいた。

   

下流には、夏羽と冬羽のカンムリカイツブリが共にぷかぷかしている。

  

とても小さいのに、カンムリのように首をぐるぐるさせて羽づくろいする
ハジロカイツブリも元気そうな姿を見せた。

  

森の中で、こちらも最近飛来して話題になっているヒレンジャクの群
に出会った。空気が漏れた笛のような声で鳴き、
見る者がちゃんと距離を保てば、観客を気にしていない様子。

  

 

キレンジャクが1羽だけ混じっていた。よく写っていないが、尾先が黄色い。

 

あちらこちらでポーポーを待ち受けるカメラマンの群もいた。
探鳥ルートを皆で歩いている途中、ポーポーが近くにいるらしいと
情報が入り、そっとしてあげたい、でも遠くからでもちょっと見たいと、
結局わき道にそれた数名の後を追って、公園内の建物の横に忍び足。
フェンスの向うの草むらの中で、盛んに地面をつついて採餌している
小さな姿を見た!

 

他のメンバーも戻って来て、皆で遠くから、
「背中の羽が盛り上がっているね。でもこの様子なら傷はそう重大では
なさそう。」など、ささやきながら、しばし見とれていた。

 

ポーポーちゃん、沢山食べて体力をうんと付けてください。
明日からまた天気は悪くなるし、平日になるから人も減って、
もっと落ち着けるでしょう。と心の中で話しかけて場を離れた。

森の木々は芽吹き始めている。解散後、いろんな植物の芽吹きを
見て歩く。かなり緑が吹きだした枝、未だほんの小さな芽の枝・・・。

    

繁殖羽で頭が白くなったカワウと、まだ幼くて胸が白いカワウ。

 

今日は嬉しい事に、道中ドバトの群を方々で見かけた。
秋からあまり姿を見せず、数の減少が心配されるこの子たちが、
暖かくなったからか、活動を始めたようである。

  

 


 
 



Posted by Ru Na - 2015.02.24,Tue
このところ春のような暖かい日が続いている。
21日の中流域鳥調査は晴天で、久々の日差しが眩しすぎて、
こんな明るさに慣れていない目は、鳥の姿をなかなか捉えられなかった。

きらきらする水面を、コガモたちが滑ってゆく。

  

この日はやたらモズが多かった。そろそろ囀りの季節?

  

一瞬だが、シメに追い払われているヒレンジャクが見られた。
青空をバックに、セグロセキレイ。(と、皆は言ったが、ちらりと見えた
横顔がハクセキレイのように私には思えた。)

  

工事区間を過ぎると、対岸にカワアイサ・レディースがいた。
きれいどころが集まって、何となく華やぐ光景。

  

遠くからだけれど、キセキレイにも会え、
新年から出会った鳥は、ようやく65種を超えた。
ずっと工事の監視や心配なカンムリカイツブリの様子見に費やす日々で、
遠出はせず、いつも同じ川筋の行き来で会った鳥ばかりだから、
これでも、まずまずの数かもしれない。

帰り道、ダイサギの優雅な動作にしばし見とれる。

  

ツグミは草の上で何か見つけてゴキゲン。

  

イソヒヨドリ♀が、また出てきてくれた。

  







Posted by Ru Na - 2015.02.16,Mon
15日の中流域探鳥会は、初めは霧の様な小雨の中、
冬木立がけぶるようで、何となく春の気配がした。
水鳥は少ないが、小鳥の群が活発に行き来していた。

大分成長した白黒ちゃん。大人になるとこの白い部分が
もっと薄くなるのでは、とベテラン。

 

今年初出会いのコサギ。

 

シメやイカル、それにエナガの群。

 

そして、アトリも群で木々を彩っていた。

 



中流域の工事も、あとは河川敷の整備を残すのみ。
久しぶりにここに来た人は、その変わり様に驚いていた。



      

緑の木々や草に覆われ、自然な湖畔のような雰囲気を漂わせていたかっての
光景は跡形も無い。
工事車両を通すための鉄板が、見ようによっては現代アート。

  

次第に天気は回復し、穏やかで暖かな一日となった。
解散後、探鳥区間より下流に向かうグループと河岸を歩いた。
水鳥たちはこちらに来ている。

 

 

最近よく芝の上にいるツグミが走り回っていた。

 







Posted by Ru Na - 2015.01.26,Mon
1月23日は中流域の鳥調査を行った。
第三土曜日が毎月の定期日だが、先週は荒天で一週間延期した。
薄日が差し道には雪もなく、良い調査日和になったが、
川には水鳥が少ない。
やはり工事の影響で、水鳥にとっては住みにくい環境になってしまった。

   

工事されていない区間も、熊の出没のせいで、大分木が切られてしまった。
河岸の公園の木立の上のオナガ。

           

冬らしく、カワラヒワやアトリの群が飛び回っていた。

 

 

対岸の鉄塔の上にハヤブサがとまった。ハヤブサは時々この辺りまで来る。

 

ついで鉄塔に来たのは、チョウゲンボウ!

 

トビも加え、この日3種の猛禽類に出会えたのだった。

シジュウカラとエナガの混群。

 

一瞬だけれど、イソヒヨドリも出てきてくれた。
       
      

おなじみのシロハラ君も、ようやく姿をゆっくり見せてくれた。

 

りんご畑に残された実を、夢中で食べるヒヨドリ。

 

数の減少を心配しているドバトも、今日は7羽で採餌。

 

帰りがけ、またユリカモメの群が川面に降りていた。

 










Posted by Ru Na - 2015.01.19,Mon
1月18日は、午前がお城の庭園での探鳥会、午後からは新年会が行われた。
朝まで雪が舞っていたが次第に天気は回復、日差しが眩しいくらいになった。

       

探鳥会の参加者も多かったが、お城の庭園は観光客でいっぱい。
方々でマイクを通したガイドの声、旗印に従うグループがぞろぞろ歩いていた。
案の定、出現した鳥の種類は少なかったが、シジュウカラの群が活発に活動。
それに混じってヤマガラも多く見られた。

  

久しぶりのヤマガラ。この庭園にはいつもヤマガラが沢山いるのに、
何故か去年は見かけなかった。どこに行っていてどこから戻って来たのだろう。
皆が注視していても平気で、木の上で熱心にお食事していた。

 

朝まで降っていた雪の名残。

         

光が射して気持ち良さそうな池の鯉たち。

 

珍しく霞が池にコガモが来ていた。

 

午後からは会場を移して、日本野鳥の会石川の新年会。
手作りのお料理を食べながら、去年1年間に石川県で確認された野鳥の
リストアップや野鳥ゲーム。
ヨタカの研究者による、ヨタカの生息域に関する研究発表もあった。

    

新年会の後、下流に向かう。
工事区間はまだ草刈がされただけ。
今日は気がかりなカンムリカイツブリがいつもの場所にいなかったが、
河口近くでは、カンムリ・ファミリーが、いつものように出迎えてくれた。

 

ハジリカイツブリにもまた出会えた。

  

おなじみのキンクロハジロたち。

 

その間を、ひょこひょことバンの若鳥が過ぎって行った。

  

 
    




Posted by Ru Na - 2015.01.14,Wed
12日は日本野鳥の会会員が全国で一斉に、ガンやカモ類の調査を行った。



県内の調査地域は12箇所。その内の一箇所である中流域は8つの橋間である。
そこを今年は二手に分かれて、下流のエリアは私も含め4名で歩いた。

      
朝から雪やみぞれの寒い日。時折それも止んで空も幾分明るくなってきた。
雪の中でも活発なカワアイサ♀。

 

潜るのに夢中なホオジロガモ。

キンクロハジロはお休み中。

水鳥だけでなく、観察された他の鳥も記録する。寒そうなアオサギ。

 

久しぶりに会ったイソヒヨドリ♀。

 

工事のせいで、以前に比べ鳥の数は減ったが、このエリアのメンバーは
おおむね揃っている。
コゲラ、シジュウカラ、ジョウビタキ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、
ハシボソガラス、トビ、カワガラス、ハクセキレイ、セグロセキレイ・・。
一時期いなくなったコガモも、また戻って来た。

橋の下では流れ落ちる雪解け水が、こんな造形を見せていた。

  

解散して出発地点近くまで戻ると、ユリカモメが20羽!
近年この川にユリカモメはあまり来なくなったので、こんなに沢山集まるのは
何年ぶりだろう。
降る雪に薄日が差して、純白のユリカモメの群が漂う水面はキラキラと明るかった。

 

調査で下流の方に行った時、カンムリカイツブリが1羽でぽつんといるのを発見! 
年末に3日間だけ来てくれたカンムリちゃん、実はこんな所にいたとは。
調査の途中なので、何だか様子が変だけれどゆっくり立ち止まるわけにはいかず、
カンムリに挨拶して、写真を数枚だけ撮った。
帰りにまた会うと、カンムリは首を羽に突っ込んでぷかぷか漂っていた。
また会いに来るねと、家に帰り撮影した写真をズームしてみたら・・・

   

嘴の根元から両頬にかけ、糸状のものがカンムリの顔を締め付けている!
嘴の上部には、オレンジ色の小さな物体が付着している。
釣り糸が絡まったのかもしれない。それで水をゲーゲー吐き出すような
動作をしていたのだと判った。

可愛そうなカンムリカイツブリ。ずいぶん辛かろうとすっかり動揺し、
これは何とかせねばと、一緒に調査したベテランに電話。
ー捕獲して保護しない限り、何の手当てもできない。
 しかし野鳥の捕獲は簡単にはいかず、ほぼ無理だろう。という答え。
ネットでいくら調べても、保護できた野鳥を連れて行く機関はあるが、
捕獲する専門の部署が見つからない。

半分パニック状態に陥った私は、能登の方の調査に出ているベテランの先輩
(いつも野鳥に関する問い合わせに小まめに答えてくださる人)に
電話したが繋がらない。
とりあえず、金魚めだかのいつものお昼の世話と、庭の鳥たちの食事の補給と、
自分の昼食を大急ぎですませ、また先輩に電話したらやっと繋がった。
やはり県には野鳥を保護のために捕獲できる専門員がいないとのこと。
ーしばらく様子を見るしかない。弱ってきたら捕獲ができるかもしれないが、
 その頃には大分体力がなくなっているかもしれないので、助かるかどうか。

翌日のサギコロニーやその上流区間の工事の現地話し合いの準備が
まだ沢山残っているが、飛ぶように様子を見に行った。
カンムリの所に通って、話しかけ、なるべく一緒に過ごして、
私に近づいて手を触れさせてくれるくらい安心して慣れてくれたら、
釣り糸らしいものをはずしてあげられるかもしれない。

カンムリは同じ場所にいた。
話しかけて写真を撮り、カメラのモニターでズームしてみたら、
顔の線が消えていた!

 

嘴の上にくっついたものはそのままだが、顔を締め付けていた糸状のものは
何とか自分ではずせたらしい。
カンムリの表情も明るくなっていて、羽づくろいしたり水に潜る様子は、
元気な通常のカンムリカイツブリに戻っていた。
もう嬉しくって、河岸で雨の中、差した傘の下にしゃがんだまま、
カンムリに話しかけては、長い時間見守っていた。
途中でちょっと買い物に行った以外は、ずっと夕方暗くなるまで
カンムリの側に付き添っていた。カンムリも安心したようなくつろいだ
表情を見せてくれて、いっそう愛おしく、何とかこの子を守らねばと
思ったのだった。

夜はほぼ徹夜で、明日持っていくつもりの工事区間の野鳥に関する
資料のDVDを仕上げた。
内川で上映した映像作品“鳥とりどり”の、鳥の名前入りのバージョンを作り、
入れられなかった鳥の単独映像を、何本か補足として加えるため、
このところずっと掛かりっきりになっていたもの。
どうしてもルリビタキの映像を入れたかったのに、手振れだらけのシーンを
うまく修正編集できず、ぎりぎりまでやっていたが、間に合わないと
ついに諦め、DVDケースのラベルを作るのにまた時間がかかり、
結局徹夜状態が数日続いたあげくのガンカモ調査参加だった。





Posted by Ru Na - 2014.12.21,Sun
20日の中流域鳥調査。朝は寒波や雨雪の一休止で、薄日すら射した。
行く途中の河岸の桜には、シジュウカラとコゲラが。
何だかとても忙しげで、コゲラはこんな至近距離に人がいてもお構いなしに、
ひたすら幹をつついて、雪の合間の食べ貯めに勤しんでいる様子。

 

雨は午後からのの予報だが、早くも曇りだした空。
河岸の遊歩道はまだ雪に埋もれて、冷凍庫の中のように底冷えがする。

      

お馴染みのイカルチドリもいつもの場所に。

  

鳥たちは天気が崩れる前にやる事いっぱいあるのと、とても活動的だった。
カルガモは飛び回り、マガモやコガモ、カワアイサ、セグロカモメ、
それに沢山のカワガラス。
ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、シロハラ、ホオジロ、モズ、カワラヒワ、
シメ、キジバト、セグロセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイ・・・・・
そして、アオゲラ!
アオジやホオジロ、黄色がきれいなミヤマホオジロも姿を見せてくれた。

  

上流まで来ると、崖下の急な斜面にノウサギの足跡。

  
途中から雨が降り出し、身体はすっかり冷え切った。
帰り道、キジが大急ぎで雪の上を走るのを見ていたら、
木々の間を行き来するアオゲラのつがいに、また出会った。

 

ヌルデの実を一生懸命食べている。
普段は幹をつついて虫を食べるキツツキ科。「木の実も食べるの?」
「もちろん!これとっても美味しいのよ。」

 

ダイサギが昨日と同じ場所にいた。

 







Posted by Ru Na - 2014.11.16,Sun
このところずっと雨続き。気温も低めである。
少々の雨なら決行しようと、15日は中流域鳥調査を行った。

               

河川工事はまだ終わらない。工事区間の河岸は、ほとんど草木が無くなって、
ただのっぺりしたコンクリートの水路になってしまった。

   

次第に天気が回復する事を期待していたが、前半はずっと振り続き、
雨にも負けず元気に飛び回るセグロカモメやカワウ、ツグミやヒヨドリ。
鳥は案外平気で活動しているのだが、撮影したくても撮影できない状態だった。
(雨雪の中でもカメラやビデオカメラを使い続けて、今年はすでに2台壊している。)
雨のわずかな合間に日が射すと、晩秋の木々の色が輝く。

 

           

畑の横にいたキジ。

 

工事でお気に入りの木が少なくなったキジバトたちも、
工事していない河川敷の草むらに居場所を見つけたようだ。

 

カワガラスがいつの間にか戻って来て、方々で水に潜っていた。



11月7日、もっと下流で今期初認したカワアイサが、
ここまで上がって来た。



カラスウリや草の実(ノイバラ?)の赤さが際立つ。

          



北陸の晩秋や冬の空は暗いけれど、水気をたっぷり含んだ野の色彩は
とても鮮やかである。





          

          

一瞬射す陽に、鉛色の空を背景にした繊細な黄葉が、宝石のように煌めく。

 

ツグミやヒヨドリ、シロハラ、シメと共に、柿の実を大騒ぎで
ついばんでいたオナガの群が、桜の木に移動した。



「なんかここに、美味しいものがあるの。」





帰り際、カワウの群がこれまでいなかった場所で狩をしていた。
最近上流まで進出しているようだ。下流の餌場がなくなったのかしら?

 








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